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育ちのこころ2022年4月号
【ママやパパたちへ】 4月の育ちのこころ
「『IQ』ではなく『EQ』だよ」
「『IQ』ではなく『EQ』だよ」
2022年度が始まりました。
子どもたちは新しいバッジを胸に、これから始まる新しい一年間に胸をふくらませています。
嬉しいこと・楽しいことがいっぱいの毎日に、子どもたちの心ははずみます。
「心がはずむ」というのは、「心が動いている」ということです。
この「心が動く」ことが、実は乳幼児期には一番大切なこと。「心が動かずして、成長はない」のです。
脳科学の進歩により、私たちの「育ち」を脳の発達から考えることができるようになりました。
「脳科学が教える のびる子ども」という論文があって、脳科学者の澤口先生は「脳以外の臓器は幼児期、そして思春期頃にピークがあり、ゆっくりゆっくりと『S』字状に発達していきます。それに比べて脳は、生まれた直後は400g、その後、急速に成長し、6カ月で約2倍となり、8歳くらいまでで成人の脳の90%に達し、20歳ころには、男性で1,350~1,400g、女性で1,200~1,250gになります。」と指摘し、人間が人間である理由は「脳の育ち」にあり、「幼児期にこそ、脳の育ちに注目を」と教えています。
つい、「外見の育ち」に目が行きがちですが、「大切なことは内側の育ち」「内側の育ちは目に見えない」ことを覚えましょう。
そして、竜ケ崎幼稚園の時期(生後半年から、小学校入学前)には、何よりも「脳=心」の育ちがイチバンなことを確認しましょう。
さて、この「『脳=心』の育ち」は、どうやって?
澤口先生は、こう続けます。
脳の育ちを計るバロメーターに「IQ」がありますが、それは「一般的IQ」と「普通のIQ」に分けることができるそうです。そして、「普通のIQ」は、いわゆるIQであるのに対して、「一般的なIQ」は個別のIQを束ねるIQで、社会的成功度と密接に関係し、理性や感情の抑制、未来志向に結びつくものです。
そう、竜ケ崎幼稚園の園案内で、「『IQ』ではなく、『EQ』を!」と伝えていることです。
「一般的IQ」「EQ」が育つことが、「『脳=心』の育ち」ということです。
そのためには、「遊べばいいです。遊べばいろんな問題が起こりますが、人間関係の問題を解いていくことが重要であり、遊ばせればいいのです。それ以外にはのばしようがはないと思います」と澤口先生。
竜ケ崎幼稚園が遊びを大切にする理由はここにあります。2022年度も「遊び」を大切にしましょうね。
遊びを通して養われる心の育ちを、どうか大切にしてください。 (園長:飯塚拓也)