育ちのこころ2023年12月号
 【ママやパパたちへ】 12月育ちのこころ
「やってみよう!因子フル稼働」「自己肯定感こそイチバン」
 
 12月となりました。
子どもたちはクリスマスを前に、毎日心を膨らませ、動かしています。
キリスト教の幼児施設として、竜ケ崎幼稚園は子どもたちの心の育ちを大切にしています。
その「心の育ち」が一番フル活動するのが、この12月です。
だって、「ひとりの男の子が私たちに与えられた」のですから。この「私たちに」がポイントです。
たまご組やことり組の子どもたちも、「ワタシたちのために」と喜び祝うのです。
先月紹介した、「子ども時代に 心の池が満たされると 生涯 涸れることのない 泉になるでしょう」。
この12月も、子どもたちはそれぞれの「心の池」を満たしています。
このことを、ママやパパにも知っていただき、価値観を共有してほしいと思います。
 
 
先月、「幸せのメカニズム」(前野隆司著)を紹介しました。
この本のサブタイトルは、「実践・幸福学入門」です。
前にもお伝えしましたが、「幸福」って何だと思いますか?
英語で「幸福」は、「happy(幸福やうれしいといった意味)」が一般的です。
一方、「幸福研究」では「well-being study」が一般的だそう。
「happy」はその時その時の状態に関連するのに対して、「well-being」は「在り方」「存在」に関するもので、例えば、happyな状態になるだけならドラッグやアルコールでも可能だけれど、それが「良い人生」にはつながらない。だから、「well-being」という長期的な視野での幸福を考えることが大事だというのです。
「well-being」は、言い換えると「自己肯定感」だと思います。
「ボクは生まれてきて良かった!」「ワタシのこと、みんなが喜んでる!」
これが基盤となって心が育ち、その心がその人生を守るのです。
人生、いいことばかりではありません。むしろ、願っていないことのほうがずっと多いでしょう。
でも、願っていないことが襲って来ても、それを受け止め、乗り越えることで、幸せな人生を送れます。
 
学校に入る前の乳幼児期に、一番力をいれてあげたいことは、「well-being」=「自己肯定感」です。
つい目に見えることに気持ちを奪われ、小さい時から早く身につけさせようと、あれやこれやとおけいこごとやお勉強に向きがちですが、それは違います。
就学前こそ、心の育ちに力を注がなくてはなりません。心が安定している子どもは、友だちとの関係を築くことも上手だし、学習能力もちゃんと育っていますよ。竜ケ崎幼稚園の時代に、子どもだけでなく、親も育ちましょう。竜ケ崎幼稚園で大切にしていることを、ぜひママやパパもおんなじにしてくださいね。
                                    (園長:飯塚拓也)
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