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ごあいさつ
幼児期にこそ、「こころ」を豊かに育みたい
『赤ちゃんの一日は、大体、おとなの30日分。3歳の子の一日は、おとなの15日分。6歳で7日分』といわれます。
すごいスピードの、密度の濃い毎日を、子どもは生きているのです。
そんな、かけがえのない乳幼児期にある子どもたちが集まるのが園ですから、私たち園のスタッフは、全力を注ぎ込みすべてを傾けて保育にあたりたいと考えています。
アフリカのことわざに、「ゆっくり、ゆっくりバナナは熟れていく」があります。日本の果物や野菜だって同じでしょう。お日様の光を浴び、雨をもらい、肥料から栄養を受け、空気をたっぷりすって、ゆっくりゆっくりバナナのペースで熟れていくのです。
人類以外の霊長類の10歳は、成熟した年齢です。私たちと最も近いとされるチンパンジーだって、10歳でほぼオトナになります。ですから、幼少期の10年間というのは、私たち人間だけに許された時間、<神さまが与えてくれた、ゆっくりゆっくりの時間>です。そう、生まれてからの10年間は、ゆっくりゆっくり熟れていく時間なのです。
つい、あれもやらせ、これもやらせ、人よりはやく子どもを大きくさせようといじくりまわしがちなこの頃です。でも、この時期にこそ、「心の育ち」を大切にしたい。心が育つとき、心の知能指数が育ち、自我が育つからです。そして、この自我が、あらゆる知能を司り、成長の基礎となるからです。
「ゆっくりゆっくりバナナのペースで」を、密度の濃い幼児期にこそ行なってあげたい。
これが、認定こども園聖和学園の子ども観、教育観です。
認定こども園ぶどうの木竜ケ崎幼稚園 園長 飯塚拓也
幼保連携型 認定こども園ぶどうの木
竜ケ崎幼稚園 園長 飯塚拓也
園長が毎月発行しているおたより「育ちのこころ」もぜひご覧ください。